【宿泊記】コートヤード・マリオット・ブルノ
チェコ第二の都市、ブルノにあるマリオット系列のホテル、コートヤード・マリオット・ブルノに泊まりました。
ホテル自体はすごく良いのですが、メリット・デメリットが極端に多くあるような気がして、マリオットの宿泊実績を積むこともホテル宿泊の大きな目的の一つという方向けです。
コートヤード・マリオット・ブルノの立地
ブルノ駅から徒歩25分ほど。2024年7月現在は道路と河の工事が行われており、橋も歩道もなくなっていたためGoogleマップで指示された通りのルートで行くと廃線になった線路を歩かされたりと散々でした。
駅の正面口から旧市街側に出て、線路沿いの歩道をまっすぐ、橋を渡って行くと同じくらいの徒歩25分でスムーズにホテルに行けます。
トラムを利用すれば歩く距離を短縮できますが、トラムの駅からコートヤード・マリオット・ブルノまで歩くので、立地は正直言うと悪いです。
2024年7月現在、コートヤード・マリオット・ブルノの周辺は再開発が始まっており、しかし周辺にはスーパーがないため何か食べたくても入手することができません。ここも大きなデメリットです。近くのスーパーというと橋を渡って旧市街側へ徒歩10分にBILLAがあります。線路を渡って西側にもBILLAがありますが、周辺は公団住宅しかなく、こちらも徒歩10分以上かかる距離感です。
食べるところはホテルの中のレストランバー、同じビルの外にあるカフェ、隣の商業ビルの1階に時間限定でオープンするちょっとしたパン屋がある程度です。食材などは一気に買い込んでおいたほうが良いかもしれません。
結論として、コートヤード・マリオット・ブルノはもう泊まりたくないと思えるほどのデメリットは「立地の悪さ」です。ここから5年くらいすれば徒歩で渡れる橋と、旧市街側へ行く横断歩道ができるかもしれません。またコートヤード・マリオット・ブルノのすぐ近くに小型スーパーができれば完璧ですね。
コートヤード・マリオット・ブルノの1階ロビーがとんでもなく豪華
コートヤード・マリオット・ブルノの写真を事前に見ると驚くのが豪華なロビーだと思います。
実際に入ってみて驚いたのは階数としては2階分吹き抜けのロビー、実際は4階分くらいの高さが吹き抜けになっていて開放感がとんでもないレベル。しかも黒い大理石がびっしりで高級感が感じられます。
1階にはソファなどのスペースとレストランバーがあります。今回私はレストランの利用をしませんでした。
2階には階段でもエレベーターでも上がれます。2階には1階よりもソファやテーブルと椅子が配置されています。2階は会議室などが多く、セミナーやカンファレンス利用のためのスペースです。旧市街から離れた立地にここまで豪華なホテルを作ったのは仕事関連の需要を取り込むためでしょうね。
ブルノは旧市街以外でビジネス向けのビルがあまり見えないのでコートヤード・マリオット・ブルノ周辺の再開発で旧市街より南側エリアは今後10年くらいで一気に変わっていくのかもしれません。
コートヤード・マリオット・ブルノのラウンジと朝食
コートヤード・マリオット・ブルノにはラウンジがありません。
また朝食の無料サービスもありません。そのためマリオットプラチナやマリオットチタン会員のベネフィットはボーナスポイントしかないと言えます。
朝食は2024年7月現在で290CZKで日本円で2100円ほどだったので利用しませんでした。高いわけではありませんが、自分で好きなものを食べに行ったほうがいいかなと思えました。無料朝食がついているならもちろん毎日無料朝食を利用すると思います。
コートヤード・マリオット・ブルノの部屋
今回は数泊して、部屋のアップグレードはありませんでした。
ベッドはキングサイズで広々しています。マットレスも柔らかすぎず丁度よい。
部屋自体はかなり広くて、テーブルと椅子まで用意されていて過ごしやすいですね。
さらに部屋の凹んだ部分にデスクスペースが設けられていて部屋に圧迫感がなく好印象でした。凹んだとこにデスクがあるので落ち着いた空間になっていて、ここで仕事をしたらかなり捗りました。
デスクにはウェルカムワインとスイーツ、メッセージカードが置いてありました。ワインもスイーツも美味しかったです。
部屋の電源はカードキーを差し込んで起動するタイプなので、外出時はエアコンやコンセントなどが停止します。涼しい部屋に戻りたいと思っても冷房が切れているのが残念ですし、出かけている間にバッテリーの充電をしておきたいときもコンセントが通電していないのでできません。
唯一稼働しているのが冷蔵庫でした。冷蔵庫の電源をオンにしておけばカードキーと連動せず通電したままになるようです。
洗面スペースは広いですね。
バスタブはなく、シャワーのみ。ハンドシャワーとレインシャワーがありました。新しいホテルだからか水圧が尋常じゃないほど強いです。なのでかなり快適。個人的にバスタブは不要でこんな感じのシャワーが好きなのでとても快適に使えました。
最上階のジム
ジムは最上階の16階にあります。
基本的に有酸素運動がメインのトレッドミルを中心とした機材構成です。正面に遮るものがない景色を見ながらトレッドミルで走れるのは素晴らしいですね。
ダンベルは20kgまで。
奥にはアジャスタブルベンチと複合型のマシンがありました。
タオルや水なども設置されていて、空調がしっかり効いていて快適なジムです。
コートヤード・マリオット・ブルノの総合評価
ホテルの設備はすべてがキレイで明るく、安っぽさがないので快適に心地よく過ごすことができます。コートヤードではなくもう少し充実させてマリオットブランドやウェスティンブランドとしても良いような気がするレベルの質感です。
そうしない理由はもしかすると旧市街方面で都合がつけばコートヤードよりもグレードの高いホテルの進出を考えているのかもしれません。
要するにコートヤード・マリオット・ブルノは駅までの距離や周辺環境の何もなさなど立地が悪いということを最初から認めた上でのホテルなんだうなと。朝から夜まで下のレストラン「THE YARD」で食事をとってジムで体を動かして、下の遊歩道で散歩して、という過ごし方をするならブルノで最もおすすめなホテルですが、旧市街を楽しみたい方や外食を楽しみたい方には立地が悪すぎてお勧めできません。