飛行機の中で新型コロナウイルスに感染する可能性
新型コロナウイルスが世界的パンデミックを起こし、飛行機自体が運行停止になる自体まで多発していますが、飛行機の機内で新型コロナウイルスに感染してしまうのではないかと不安な方も多いと思いますが、実は公共交通では飛行機が最も安全と言われているんです。
機内の空気は2~3分ですべて入れ替わる
飛行機の中は密室で空気が汚い、新型コロナウイルスが蔓延してしまいそうと思いがちですが、実は2~3分ですべての空気が入れ替わるようにできています。
しかも入れ替わる空気は「HEPAフィルター」を通して出てくるキレイな空気が機内を循環します。
「HEPAフィルター」は手術室やICUで使われる業務用高性能フィルターで、0.3μmの粒子を最低でも99.97%せき止める能力があり、細菌を隔離できる高い能力が求められるフィルターです。飛行機にはすべてHEPAフィルターが搭載されています。
このことから機内の空気は万が一汚染されても2~3分ですべて入れ替わるようにできているため、またその空気の循環が止まることなく常に動いているため、公共交通では安全性がとても高いと言われています。評論家によっては飛行機は「無菌室」と大げさに言う人もいました。
隣に新型コロナウイルス感染者がいた場合
エコノミークラスのような密集した座席で隣や前後に新型コロナウイルス感染者がいたとして、そこで咳やくしゃみをされてしまうと当然感染リスクは非常高いと言えます。
ですから基本的には機内ではマスクを着用しておいたほうが、飛沫をダイレクトに吸い込むことはわずかではありますが予防できるため、機内ではマスク着用がベターです。実際はマスクに感染予防効果はないので気休め程度と考えましょう。
先程説明した空気循環によって、空気中を浮遊する新型コロナウイルスは機内から隔離されてしまうので、大規模な機内感染が起こる可能性は極めて低いです。
感染リスクは触るものすべて
ほぼ空気感染のリスクはないと思われますが、新型コロナウイルス感染者が触った肘掛けを触ってしまったり、ドアノブを触ったり、ディスプレイパネルやコントローラーなど手で触ったところが汚染されていて、その手で鼻、口、目を擦ると感染します。トイレも同様です。
機内ではトイレで石鹸を使った手洗いを徹底し、着席したらアルコール除菌ティッシュなどで除菌することを心がけましょう。