ラスベガス直行便、期間限定就航と定期就航予定について
かつてラスベガスは日本との直行便が就航していましたが現在はなくなっています。現在は年に1回ラスベガスで開催される世界最大規模のエレクトロニクス見本市CESの開催期間だけ、臨時の直行便が就航されています。
ラスベガス観光局では現在日本との直行便就航に向けてすでに動いており、今後改めてラスベガス直行便が復活する可能性が出てきました。
カジノの街ラスベガスは終わった?
ラスベガス在住のコーディネーターと話したところ、カジノを目玉としてのラスベガスは観光地として以前のような賑わいはなくなってきているとのことでした。特に日本からの直行便がなくなるということはそれだけ需要が見込めなくなったからということ。
そしてカジノという点では、マカオの存在もあり、日本とラスベガスの直行便が仮にあったとしても片道9時間ほどのフライトが必要なら近いマカオでカジノとエンタメが楽しめるんですよね。
CES開催に伴うラスベガス直行便
しかし最近のラスベガスはカジノを観光の目玉として固執することはなくなってきていおり、カジノ以外の集客が成功しているようです。
大型コンベンションセンターで開かれる世界最大級の各分野の見本市などはラスベガス集客の目玉になっています。特に毎年1月に開催されるCESは世界中からラスベガスに人が集まります。そのため、これまでにデルタ航空やアメリカン航空がCES開催期間だけラスベガス直行便を就航していて、特にビジネスクラスは一気に埋まるとのこと。
期間限定のラスベガス直行便は、CES参加に関係なく観光旅行者も当然利用できます。ただし運賃はやや高めの印象。ビジネス客が中心となる期間であり、貴重な直行便になるので価格は安くはならないのが難点。逆に言えばビジネス目的でCESに行く人には直行便ほど楽なフライトはないでしょう。
今後の日本とラスベガスの直行便について
現在ラスベガスは変革のときに差し掛かっています。ホテルの客室数は15万室あり、さらに1.5万室が増える予定。そしてカジノ集客だけに頼らないというのは本当で、最近はカジノがないホテルもオープンしています。そして客室稼働率は88.6%と高く、休日は94%とほぼ満室になるとのこと。観光エリアとして完全に復活していると言えます。
かつてラスベガスと言えばダウンタウンにある天井のイルミネーションが人気のフリーモントストリートエクスペリエンスでしたが、ここが2019年2月から12月まで10ヶ月間の改修工事に入り、よりキレイな映像体験ができようになるとのこと。
そして2020年にはNFLレイダースの本拠地がラスベガスに移転するスタジアムが完成します。これに合わせてモノレールがスタジアムまで伸びる予定で、観光客に優しい交通インフラも整います。ちなみに空港からMGMへモノレールが延伸され。片道5ドルで利用できるとのこと。素晴らしいですね。
ラスベガス観光局 副局長 マイケル・ゴールドスミス氏によると、今後数年かけて日本とラスベガスの直行便を復活させるために空港などとも協議を進めている段階ということで、あとは政府間のダイヤの問題などをクリアできればまた日本とラスベガスの直行便が復活する可能性はありそうです。