投稿日:2019年9月18日|最終更新日:2019年9月27日

単身、短期の弾丸海外旅行は別室送りの可能性が高まる

ちょっと大げさなタイトルにしましたが、入国審査の際に、単身・短期間滞在の弾丸日程で海外旅行に行くと、アメリカやカナダでは別室送り、詳細の取り調べレーンに連れて行かれることが多いです。

短期滞在というだけで怪しまれる

最近多くの空港で導入されているキオスクで自分の情報を入力し、レシートが発行され、それを入国審査官へ渡して入国という手順が増えています。

レシートを入国審査官へ渡し、軽い尋問がスタート。滞在日数が1泊3日の場合2日、2泊4日の場合は3日となるため、そのように答えますが、ここで不審がられる場合が多いです。

質問に対してやましい事は一切ないため、真顔で「1日or2日滞在」「ダウンタウンのホテル」「観光で来た」と伝えても、12時間近いフライトでたった1日or2日の滞在かと聞かれます。「日本では長い休みが取れない」と何度言ったことか・・・。

別の入国審査官に移動させられる

簡易尋問では普通軽い定型文の質問に対して返せばスルーできます。しかしそこで「おかしい」と判断されると、別の入国審査官に移動させられました。ここで時間をかけて詳しく聞き取りされます。

普通はここで聞き取りして嘘を一切ついていなければ出口に出ることができます。それでも不審な場合は別室送りです。

別室送り(合同別室・待合室)

主に病院の待合室のような「合同別室」に送られることが多いです。合同別室には何人も入れられて、順番が来るのをベンチで待ちます。まさに病院の待合室です。

審査官はトロトロと仕事をしているので、かなり待たされることがあります。ここには白人率は低めな印象。東南アジア系や東アジア系が多い印象で、実は日本人も躊躇なくここに放り込まれてきます。日本人は安全だから、というわけではないことがわかります。

順番が来て、改めて同じことを質問され、同じことを返事していて、尚且嘘を一度もついていなければ、まずここで解放されます。

解放される条件

これは基本的に私の場合です。仕事で来ているときは既にビザを取っているはずですし証明書を会社から発行されている場合もあると思うのでこれに限りません。

特に問題なのは、帰国便の航空券を持っていない場合。これはもう入国できないとなっても仕方ないので注意。弾丸日程の方はまずありえないと思いますけどね。

現地の友人、知人の家に滞在する場合は解放まで厳しい

そして現地のの友人、知人の家に滞在する場合。これは厳しいです。この際、下手する個室の別室に連れて行かれます。とは言え、現地に知り合いはいないと嘘をつくのは駄目です。嘘がバレるととことん怪しまれ、入国できず強制送還される可能性があります。強制送還は国ではなく尋問する担当者一個人の判断でできてしまうのでかなり危険です。

観光地でない場所は本当にホテルに滞在しても疑われる

知人はいない、ホテルも支払い済みで取ってある場合でも、そこが観光地出ない場合、なぜこんなところに来たのかしつこく聞かれます。これロサンゼルスやサンフランシスコ、ニューヨークなどの観光地であればそこまで追求されません。

しかしデトロイトは観光地ではないので、私が別室送りになった理由がこの「観光地でない場所に何しに来た?」でした。「お前の街がどんな感じか観光しにきちゃ悪いか」と思うんですけどね。

個室の別室送り

普通は合同別室で出口に出れることが多いです。というよりも、合同別室は厳しいわけではなく入国審査と同じことを聞いてすぐ外に出してくれる担当者も少なくない印象でした。

しかしここで不審な点があると、個室の別室送りになります。私はサンフランシスコで、9.11のテロの前にも関わらず一度個室の別室送りにあったことがあります。

個室にはテーブルと椅子が置かれ、窓はなくイミグレ側から入る扉と、スタッフ側の扉の2つがあり、入国審査官のバカでかい男が2名着いてきます。聞かれる内容は改めてこれまでと同じことを聞かれます。

私が個室別室に送られたときの状況

という今考えると怪しいですね。

テーブルには電話が置いてあり、その電話を通じて日本語のスキルが低い通訳が立ち会って詳細を機器、また説明させられました。

本当に現地の友人がいるか、本人へ確認される

友人の電話番号を聞かれ本人に入国管理官が電話をして確認をとり、30分ほどそこで尋問されて出ることができました。

ここでのポイントはやや長期滞在であること、友人の家に滞在するということ。これらは別室送りになる可能性が高いです。

弾丸日程の場合は常に別室送りになると考えておきましょう

別室送りの話にそれてしまいましたが、弾丸で海外旅行に行きまくっていると、パスポートの履歴を見て「なぜこんなに旅行に行けるのか」など聞かれることがあるでしょう。正直不審者として見られてもおかしくありません。

しかしここでは毅然とした態度で望むべきです。個人的には日本人特有のヘラヘラした笑顔も不要だと思っています。質問に辻褄が合わなくなる嘘は絶対につかず、正直にありのまま答えればいいんです。数日間のビジネス滞在なのに観光と言ったり、そういう軽い嘘も駄目ですよ、目が泳いでるのでバレてます。

短期間の弾丸日程滞在であっても、それが「自分の仕事と休みのとれるバランスである」こと、「12時間のフライトでも飛行機に乗ることが好きだからまったく苦じゃない」ことなどを伝えれば問題ありません。すべて事実です。

そして何度も弾丸日程で北米に行く方は、ぜひ英語を勉強することをオススメします。はっきりと聞き取れること、自分の立場を正確に伝えられること、これはけっこう大事です。

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