パスポートを洗濯・水没・濡れた場合の対処方法と手続き
大雨や間違えて選択してしまった場合など、パスポートを濡らしてしまったときの対処方法をまとてめおきます。実際に私がパスポートを濡らしてしまったときの体験談も。
まずは乾かす
パスポートを濡らしてしまったときはできるだけ早く乾かしてください。濡れたまま放置するとページがくっついてしまうほか、ICチップの破損が考えられるのですぐに乾かしましょう。
私はバッグごと手洗いしていてパスポートが入っていることに気づきましたが、たっぷりのお湯の中にパスポートがジャブジャブと浸かっている状態で完全にびしょ濡れに。
ドライヤーですべてのページとICチップを乾かしてできるだけシワやうねりがないように本の下に挟んで1日放置しました。しかしシワやうねりの解消はあまり解消されませんでした。
旅券センターへ行ってみた
新宿に用事があったついでに都庁の地下にある旅券センターにパスポートを持って行ってみました。
まずはパスポートを洗ってしまったことを伝え、「濡れてしまったパスポートで出入国の際に使えるのかどうかを確認したい」と言えば担当者が確認してくれます。(窓口では確認できないので別の場所に移動します)
確認方法は
- 目視でパスポート全体の状態を観察
- 各国のイミグレで最も使われている読み取り端末でICチップを読み込んで確認
です。
読み取り端末で読み取ったICチップ内のデータ画面を私も確認することができました。
ICチップの中身はパスポートに表示されている顔写真や旅券番号、生年月日などの情報を電子的に保存しているだけでした。もっと重要な何かが保存されているのかと思いましたし、イミグレ担当者はこれを画面越しに見ていたんですねぇ。
濡れてもICチップが壊れてもパスポートは有効
担当者の方いわく、「仮にICチップが破損していてもそこに記録されているのはパスポートに記載されている内容と同じであり、単純に電子的に閲覧が可能な「補助的機能」でしかないのでパスポート自体は有効である」とのこと。
というわけでICチップが機能していないと出入国できないわけではないので万が一壊れていたとしても問題ありません。
パスポートは濡れても普通に使えることがほとんど
100%確実に使えるとは断言できないものの、濡れたとしてもパスポートがそのままの状態を保っていれば旅券として使えるということです。ICチップが機能していたり、パスポートの文字が読めれば問題ない。
とは言え国によって、そしてたまたま担当する入国管理官によって対応は異なる場合があるので100%断言ができないということでした。
それとあまりにも汚れたりヨレヨレになっているパスポートは目立つので、イミグレで質問が多くなったりする可能性もあるのでは、という情報もネットで見かけました。確かに。
不安ならパスポートの再発行をしたほうが良さそう
旅券センター担当の方は、不安なら新たにパスポートを作り直したほうが安心はできるだろうと言っていました。
普通に考えれば旅券としての機能はまったく問題ないわけですが、旅券センターの担当者という立場上「そのまま使って大丈夫」とも言い切れないし、費用も手間もかかるため「再発行すべき」とも言えないですよね。
私の考えでも話を聞いた限りではまったく問題なく出入国はできると思います。洗濯機で洗ってしまいよほどぐちゃぐちゃになっていない限り問題ないでしょう。
不安であればパスポートは再発行してもらうのが良いと思います。不安なまま海外旅行は楽しくないですもんね。
洗濯してしまったパスポートで海外旅行をしてみた
今回洗濯してしまったパスポートを使って海外旅行に行ってみました。結論を言えばまったく問題ありませんでした。
2022年からベトナム、アメリカ、オーストラリア、シンガポール、ドイツに行き、日本にそれぞれ帰ってきましたが、有人のイミグレでも問題なし。自動化ゲートを使うシドニーやシンガポール、日本でも問題ありませんでした。
パスポートを洗濯したり濡らしてしまっても余程ボロボロになっていなければ普通に使えるようです。とは言え不安な方はパスポートの再発行をしたほうが良いでしょう。
パスポートの再発行に必要なもの
不安な方はパスポートの再発行がお薦めです。パスポートの再発行に必要なものは下記の通り。
- 戸籍謄本または抄本
- 写真1枚
- 濡れてしまったパスポート
- 住民票
- 10年間有効¥16,000、5年間有効¥11,000の手数料
ちなみに古いパスポートは欲しければ返却してくれるそうです。私は旅の記録として保存しておきたいので、もし再発行する場合は返してもらおうと思います。